妊婦さんのための旅行情報サイト【matarie】 » 妊婦さんが旅行に行く時はいつ?

安定期の旅行を考えましょう!

松村圭子 先生 アイコン 

このページの監修について
妊婦さんに正しい知識を持って安全な旅行を楽しんで頂くため、婦人科の専門医である成城松村クリニック院長 松村圭子先生に監修して頂いています。

夫婦2人っきりの時間楽しみましょう

苦しいつわりの期間も過ぎ、やってきた安定期。活発に動ける最後の時期ともいえます。妊娠中に旅行なんて、と戸惑う人もいるかもしれませんが、妊娠中の旅行に行こうと思って行った方は60%、行って良かったと思っている方は90%以上いらっしゃいます。赤ちゃんが生まれれば、旅行なんて時間はしばらくありません。夫婦ふたりきり、最後の時間を楽しみましょう。

お医者さんと相談してから旅行に行きましょう!

このサイトは医師監修のもと作成されているので、妊婦さんの身体にとって無理のない範囲での提案をさせていただきます。

旅行におすすめとされる妊娠5か月からを妊娠中期といい、「一般的に」『安定期』と呼ばれています。しかし、医学的には安定期という言葉は存在しません。妊娠の経過が順調でも、自分がハイリスクな状態になってもおかしくない可能性はゼロではないのです。

ですから、まずはお医者さんとしっかり相談してください。そして、行っても危険の少ないと思われる時期を見極め、自分の体調を普段以上に気にかけ、休憩もこまめに挟み、素敵な時間を過ごしましょう。


妊娠初期(1~4ヶ月)の旅行

妊娠初期の旅行はOK?

妊娠初期は体調が不安定なうえ、体の急激な変化が多く見られます。例えば匂いに敏感になる、身体がだるい、眠い、吐く・吐き気がある、頭痛やイライラなどです。それまで難なくこなしていた買い物や食事作りすら難しくなる人も多いため、優先するのは体調管理になります。

妊娠初期ならではの旅行のリスクとは?

妊娠初期では旅行を避けましょう。せっかく赤ん坊を授かったのに、22週より以前に妊娠が終わってしまう「流産」という結果につながりかねません。日本では約15パーセントに自然流産が起きているという統計結果もあり、誰にだって起こり得るものと理解しましょう。そのうえ、流産は多くが染色体の異常などで起きると言われていますが、具体的な原因ははっきりしていないのです。

また、ホルモンの変化で体調に様々な不調が現れる人が多いのも特徴です。せっかく旅行に来ても、見るもの、ふれるもの、食べるものが不快になったら、リフレッシュどころではありません。

妊娠初期の旅行について知りたい!

妊娠中期(5~7ヶ月)の旅行

安定期の旅行はOK?

妊娠中期は妊娠16週~27週のこと。だんだん妊婦さんらしくなってくると同時に、お腹の赤ちゃんも目立ち、この時期になると外の世界でも生きていける可能性が高くなります。

成長能力のある赤ちゃんが着々と成長を進める時期。ちょっとした遠出、旅行に適した時期といえます。

安定期の旅行について知りたい!


妊娠後期(8~10ヶ月)の旅行

妊娠後期の旅行はOK?

妊娠8か月以降になると、お腹が頻繁に張ったり、恥骨に痛みを感じたりなど、妊娠後期特有の症状が出てきます。これらは出産に向けて身体が着々と準備を整えているという証拠でもあります。また、妊娠高血圧症候群が発症するのも、大体この時期です。

28週を過ぎるとトラブルが起こる可能性が高まるため、旅行は避けましょう。

妊娠後期の旅行のリスクとは?

妊娠後期の旅行は、基本的におすすめできません。妊娠8~10か月のお腹はすっかり目立つようになり、今まではできていたはずのちょっとした動作に不都合が出ます。また、不眠、息切れ、むくみ、不眠など、マイナートラブルも重なっている人が多いです。身体の不調が重なると、精神的にも不安定になり、妊娠後期は身体的・精神的に大きな負担が母体にかかっている状態です。

そのような身体で、非日常な体験をしようとしても、リフレッシュどころか、母子ともに様々な危険と隣り合わせになってしまいます。

妊娠後期の旅行について知りたい!
このページの監修医師について
成城松村クリニック 院長 松村圭子 先生
松村圭子 先生 写真

日本産科婦人科学会専門医/専門分野 婦人科
広島大学附属病院等の勤務を経て2010年に「成城松村クリニック」を開院。日本産科婦人科学会に専門医として所属。さまざまな悩みや不安を抱える女性をサポートするため、講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。

≫松村圭子先生の詳しいプロフィールはこちら

よく読まれている記事
  • 妊婦さん必読 安全な旅行のために大事なこと
  • 妊婦さんでも大丈夫! 癒しのエステ特集
  • 行きたい場所で選ぶ! エリア別周遊プラン-関東版-