太平山神社の安産祈願
栃木県南部の栃木市にある標高340mの太平山に社を構える太平山神社は、桜やあじさい、紅葉など四季折々の自然の表情を楽しめることで多くの参拝客から人気を集めています。境内には42社60余りの神々が祀られており、ご利益豊富なパワースポットとしても有名です。女性の幸せを守護する神様も祀られているため、安産祈願や子授祈願にも向いています。
本堂に続く1,000段に及ぶ石段は「厄除けの石段」といわれており、参拝前に厄落としすることが可能。移動がつらい妊婦さんは、無理をせずに境内の近くにある駐車場からの参拝がおすすめです。
画像引用元:大平山神社公式HP(http://www.ohirasanjinja.rpr.jp/guid/)
太平山神社とは?
安産・子授など女性の幸せをお守りするご利益あり
太平山神社内にある子易神社では、女性の幸せをお守りする守護神・木花開耶媛命(コノハナサクヤヒメノミコト)が祀られています。子授・安産・無事生育などのご利益があり、妊娠や安産祈願、赤ちゃんが無事に育ってほしいと願う女性にぴったりです。
太平山神社では妊娠5ヶ月目に入った戌の日に神様に安産を祈願し、妊婦さんの下腹部に腹帯を巻いて新しい命の誕生を祝う「帯祝い(おびいわい)」を受けることができます。腹帯に御守印を押してもらうことで母子を守護する御神帯になるため、出産を控えている妊婦さんにとって心強い味方になってくれること間違いなしです。
徳川家お墨付きの子授祈願にぴったりなお地蔵様
子易神社にある子易地蔵には、江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母として知られる春日局が将軍の世継ぎ誕生を祈願したというエピソードあり。その後、無事に将軍家の世継ぎが誕生したことで、太平山神社には徳川家から多くのご信奉が奉納されています。春日局が刀剣類を奉献したことを受け、太平山の子授祈願では刃物類を奉納する独特の風習があるのも特徴です。
お地蔵様はあじさい坂上の神橋・水屋の上方にあり、足場が悪いため参拝する際は足元に要注意。また、奉納する刃物類は防犯上の事情により、社務所に預けるようにしましょう。
古くからパワースポットとして信仰を集めている神社
太平山神社は827年に風水害や疫病で苦しむ人々の姿に心を痛めた第53代淳和天皇の「下野国(現栃木県)の霊峰三輪山に天下太平を祈る社を造営せよ」という言葉によって創建された歴史ある神社です。その後、風水害や疫病が治まったという逸話もあります。
もともと太平山は祭祀の山として神聖視されており、古くからパワースポットとして人々から信仰を集めていました。今でも太古の祭祀遺跡が周囲に点在しており、当時の祭祀の名残を拝観できるのも見どころです。
自然豊かな太平山は県立公園に指定されており、頂上から関東平野を一望できる見事な眺望は戦国武将・上杉謙信が感嘆したとのこと。その由縁から「謙信平」と名付けられています。また、麓に散らばる小さな丘が霧に浮かぶ丘陵地に見える情景から、日本三景の1つである松島になぞって「陸の松島」と親しまれている観光スポットです。
本堂前には御神石(撫で石)があり、撫でることで災厄を祓い、霊験を得られるといわれています。手水舎で身を清めてから御神石を撫でて本堂を参拝するのが太平山神社の正式な参拝順序です。
太平山神社のここがスゴい!
42社60神余りの祭神が祀られるご利益豊富なパワースポット
太平山神社には、日の神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)をはじめ、星のように人生の道筋を照らしてくれる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、月のような安らぎを与える豊受姫大御神(トヨウケヒメノオオカミ)など42社60余りの神様が祀られています。神々の多さから「全ての神々この山に有り全ての御神徳この山より始まる」といわれるほどのパワースポットとして有名です。
交通安全を祈願する交通安全神社をはじめ、家内安全祈願、開運授福祈願、良縁祈願などさまざまなご利益があるため、多くの神社を巡る必要がないのも魅力。子授祈願から安産祈願、七五三、成人式、結婚式など新しい命の誕生から人生の節目までを見守ってくれる神社です。
江戸時代からの歴史の息吹を感じられる指定文化財あり
境内にある随神門は、1723年に徳川8代将軍である吉宗公によって建築された太平山神社の神門です。かつて太平山神社の下に寺院があった際の仁王門として建築されたもので、現在でも当時の名残として門の後ろには仏法の守護者である仁王像が配置されています。
天井には水墨画家として名高い雪舟の弟子である楽院法眼等随の筆で描かれた龍図が残っており、門と合わせて栃木市の指定文化財に登録されているのも特徴。そのほかにも、太平山神社の本殿や拝殿、星宮神社社殿も文化財に指定されており、後世に残すべき貴重な歴史の文化財として市から認められている見どころの多さも魅力です。
梅雨を色鮮やかに彩る「とちぎあじさいまつり」の開催
太平山神社では6月中旬から7月中旬にかけて「とちぎあじさいまつり」が開催されています。太平山県立自然公園の六角堂前から随神門まで約1,000段の石段の両側を、西洋あじさいや額あじさい、山あじさいなど約2,500株のあじさいが色鮮やかに演出。一面に咲き誇る色とりどりのあじさいの美しさは、ブルーになりやすい梅雨の時期を癒してくれる観光スポットとしてもおすすめです。
あじさい坂と呼ばれる約1,000段の石段は太平山で産出された石を使って信徒が積み上げたもので、雨に濡れて黒く光る様はあじさいと共に梅雨の景色を美しく彩ってくれます。のんびり散策しながら約30分で登ることができ、途中には休憩茶屋もあるので移動がつらい妊婦さんでも一息つきながらあじさいの美しさを堪能できますよ。
ただし、雨に濡れた石段で滑らないよう足元には注意しましょう。また、雨に濡れて体を冷やさないように天気予報のチェックや雨具の準備、冷え予防の上着などを持参しての参拝がおすすめです。
小さな花が集まっているあじさいには「家族団らん」という花言葉があります。新しい家族を迎える前の妊婦さんは、家族で過ごすこれからの幸せな生活の祈願として、あじさい坂に足を運んでみてはいかがでしょうか。
桜の名所で楽しむ春満開の「太平山桜まつり」
太平山の桜は「日本の桜 名所百選」に選ばれており、栃木県の春の観光スポットとして人気があります。3月下旬から4月下旬の桜の見ごろに太平山桜まつりが開催され、8万人を超える花見客が訪れることでも有名です。山麓から続く遊覧道路には2キロに渡って100本にも及ぶヤマザクラの桜並木が春を彩る景色は、まさに今しか見られない絶景。しだれ桜が満開になると楽しめる「桜のトンネル」では幻想的なロマンチックな風景を満喫でき、カップルや夫婦で足を運びたい春のおでかけ先にも最適です。
山頂付近の見晴らし場所「謙信平」では、関東平野を一望しながらお花見を楽しめるのが魅力です。また、太平山には3大名物の団子・焼き鳥・卵焼きがあり、花より団子なお花見を満喫するのも◎。夜にはライトアップされ、昼間とは違う桜の表情を堪能できる大人のお花見としてもぴったりのスポットです。
太平山神社の口コミ
関東平野を一望できる素晴らしい眺めを満喫できます
太平山の頂上にある神社に行ってきました。淳和天皇の御代に創建されたといわれる歴史ある神社です。本殿への参拝は、神社下の茶店前にある駐車場から階段で向かうのが楽なのでおすすめ。関東平野を一望できる眺めは素晴らしい、の一言に尽きます。もっと知ってほしい栃木県の名所です。
見事な眺望と一緒に美味しい名物グルメを楽しむのも◎
太平山神社は天台宗の僧侶である円仁が創建した神社とのことです。本殿へは石段を280段くらい登らないといけず、ヘトヘトになります。冬でも参拝者が多くてびっくりしました。穏やかな表情の狛犬に癒されながら、境内の右手にある見事な眺望の茶店で景色と一緒に名物のだんご・焼き鳥・卵焼きのセットを楽しむのがイチオシ。寒い日はあったかい甘酒もいいですよ。
ゆっくり散策するなら開花時期を避けたほうがベター
桜や紫陽花などお花の名所として知られているので、春から夏は参拝者でいっぱいです。ゆっくり散策を楽しむなら、10月から七五三まであたりの時期がいいですね。太平山神社で厳かな空気を堪能した後は、参拝帰りに名物の卵焼き・だんご・焼き鳥の3点セットで一息つくとさらに満足感でいっぱいになります。
たくさんの神様に出会える歴史ある神社です
1200年前に創建された古き良き神社です。本殿には2神祀られており、境内の神社にはさまざまな神様が祀られています。なんと42社60神余りも祀られているとのこと!これだけたくさんの神様がいると、参拝者1人ひとりにしっかりご利益が発揮されるのかな?とちょっと思ってしまいました。
いっぱい歩いたあとは足尾神社でリフレッシュ祈願
神社のすぐ近くまで車で登頂できますが、名所である紫陽花の咲いているあじさい坂はもう少し下のほうにあります。私は神社の近くまで車で登った後、歩いてあじさい坂まで下って花を堪能しました。たくさん歩いたので太平山神社では足腰に効く神様が祀られている足尾神社を参拝。帰りに太平山神社のかっこいい御朱印をいただけて満足しています。
太平山神社の詳細
ご利益 | 交通安全・家内安全/無病息災/開運/所願成就/火防・盗難防/厄除け/病気平癒/合格祈願/縁結びなど |
住所 | 栃木県栃木市平井町659 |
アクセス | 東北自動車道の栃木インターから車で約15分 |
TEL | 0282-22-0227 |
パーキング | 境内にあり(台数/要問い合わせ) |
トイレ設備 | あり |
開園時間 | 9:00~16:30 |
文化財指定等 | 太平山神社随神門 太平山神社本殿 太平山神社拝殿 太平山神社随神門 天井絵「龍図」 |