妊娠中に新幹線に乗っても良い?
妊娠中の新幹線の利用は、電車とは異なる注意点があります。
大きなポイントは、席の種類がいくつか用意されているということ。旅行での移動費用はなるべく安く抑えたいという人がいるかもしれませんが、妊婦さんの場合は、体の負担軽減が最優先。座れるか分からない自由席はやめて、指定席やグリーン車を予約し、席を確保しておきましょう。
また、車内は飲食が自由であるため、お酒や食べ物のにおいがする可能性もあります。つわりが終わっていない場合は、そのにおいを嗅いで気分が悪くなるかもしれませんので、トイレの近くや通路に出やすい席がいいでしょう。
妊婦さんが新幹線に乗るときに気をつけたいこと
妊娠中の移動手段として、新幹線に乗るときに気を付けたいことは以下のようになります。
座席の確保
新幹線に乗車するということは、長距離移動が前提。長時間の移動を立ちっぱなしで過ごすのは大きな負担になりますから、多少料金は掛かってしまっても、座席はきちんと予約して確保しておきましょう。少しでも体がリラックスできるように、足が伸ばせるスペースがある最前列の席、リクライニングしても気を遣わない最後列の席、移動がラクな通路側の席など、過ごしやすい位置取りも重要です。
喫煙席や喫煙ルームの確認
新幹線の車両によっては、喫煙席や喫煙ルームを用意しているものもあります。妊婦さんにとって、煙草の副流煙は避けたいもの。あらかじめ確認して、なるべく離れた場所の席を取っておきましょう。
長時間の姿勢に備える
数時間の移動となれば、ずっと同じ姿勢で過ごすことになります。エコノミー症候群を防ぐためにも、こまめな水分補給、手足を動かすなどの軽い運動を意識することが大切です。足のむくみ対策に妊婦さん用の着圧ソックスを履いたり、スリッパに履き替えたり、腰痛対策に簡易クッションを用意するのもおすすめです。
リラックスグッズの利用
新幹線の中は不特定多数の人と一緒に過ごすため、イライラしたり、疲労が溜まったりする可能性もあります。そんな時は、アイマスクや耳栓を使うと、自分のペースが確保でき、仮眠をとることもできます。また、冷暖房が効きすぎる場合に備えて、ひざ掛けや上着などを用意しておくと安心です。
新幹線を利用するときのポイント
妊娠中の移動手段として、新幹線を利用するときのポイントは以下のようになります。
飲食自由の空間で過ごすことに注意
新幹線の車両は飲食自由。お酒やおつまみや、お弁当のにおいが漂ってくることもあります。もし、つわりが続いていたり、体調が悪かったりすると、他の乗客の飲食物のにおいで吐き気がこみ上げてくる場合もありえます。窓を開けることができないので、不快感を抑えるタブレットや飴、水、最悪の場合を考えてエチケット袋の用意もおすすめします。
手荷物について
妊婦さんの荷物は数が多くなりがちです。新幹線での移動となると、自分で手荷物を持たなければならない場面もあるかもしれません。重い荷物を持つとお腹が張る可能性もあるので、注意が必要です。
余裕を持って動く
新幹線は時間通りに動きます。言い換えれば、時間が来れば発車してしまいます。乗り遅れそうになって、慌てて駆け込むと、転倒の危険も。特に、階段の上り下りは用心しなければなりません。慌てることがないように、時間に余裕を持って新幹線を利用しましょう。
楽しい旅行にしよう!
振動が少なく、座席スペースが広い新幹線の利用は、妊婦さんにとって負担が少ない移動手段といえます。とはいえ、何時間も同じ姿勢で拘束されるのは辛いことに変わりありません。新幹線での移動時間は長くても2~3時間以内の近場に絞り、ゆったりとした旅行を楽しみましょう。