妊婦さんの水分補給のコツ全部見せ！

妊婦さんの水分不足はこわい！
しっかり水分補給をして安全な旅に

楽しい旅行はドキドキやワクワクが沢山。時間が経つのを忘れて、ついつい怠ってしまうことの一つに、水分補給が挙げられます。実は妊婦さんにとって、水分補給はとても大事。旅行に出かけるのであれば、忘れずに水分補給をしましょう。

人間が生きていくために無くてはならないのが水ですが、水分が不足すると体に色々な影響が出てしまいます。

それは妊婦さんも同様。つわりがひどい時には水分が不足しがちになります。嘔吐と一緒に水分まで排出されてしまうからです。水分不足が続くと、便秘をしやすくなるばかりか、血液がドロドロになり、血栓が出来やすくなります。また、血液から送っている赤ちゃんに必要な栄養や酸素の量が減ってしまいます。

また水分が不足すると、羊水が足りなくなる原因にも。羊水が足りないと、赤ちゃんと子宮が触れてしまう可能性があるので大変危険です。水分不足にならないように十分気をつけましょう。

人が1日に必要な水分量から考えてみましょう。食品から摂取する水分を含めて、約1～1.5リットルの水分が必要です。妊婦さんはさらに赤ちゃんの分も含めて、2リットルは飲むようにしましょう。

妊娠20週目くらいになると、体に脂肪がつき始めます。その頃から水分量を10～30パーセントほど徐々にアップさせていくのが理想。赤ちゃんが急成長する妊娠30～40週は、子宮に血液が集中するので、こまめに水分を取ってサラサラの血液を送ってあげましょう。

つわりの期間は、辛くなるほど水分を取る必要はありません。体が水分を体内に蓄えようと働くので、飲みやすいもので補うようにしましょう。

水分補給の基本は、少しずつこまめにとること。

ちょっと飲むのを忘れていたからといって、一気に沢山の水を摂取すると胃液を薄め、結果、胃に負担が掛かり、吸収率も悪くなってしまいます。

喉が乾く前に飲むようにしましょう。その際の量も、1回200mℓが目安。この量を何度か分けて、一気飲みしないように心掛けてください。よく水を噛んで飲む、という表現がありますが、そうすると体に負担をかけずに済みます。

「むくみ＝水分の取り過ぎ」と思われがちですが、実は違います。

実は水を飲むことで、むくんでしまうことは、ほとんどありません。むくみの原因は、腎臓の機能が低下して、体内に余分な水分が留まることで起こるもの。腎臓の機能が正常な人であれば、余分な水分は身体の外へ排出されます。

妊婦さんは通常時よりも基礎代謝量がアップしているので、きちんと水分補給をすることが大切。むくみたくないのであれば、水分よりも塩分を控えるほうが予防になります。

妊娠中に適した飲み物として、刺激の少ない水やノンカフェインの麦茶などがおすすめです。清涼飲料水、ジュース等糖分が多く含まれる物や、コーヒー等の嗜好品はなるべく避けるようにしましょう。

汗を沢山かいた後のスポーツドリンクは、吸収率が良いのでおすすめですが、物によってはかなり糖分が含まれている場合も。毎日摂取するには適さないので注意しましょう。

飲んだ物がそのまま赤ちゃんに届くため、水もできるだけ不純物が入っていないものを選ぶのがポイントです。

暑いときに涼しくなりたくて、つい冷たい飲み物に手が出てしまいます。しかし、一般的にも冷たい物を取り過ぎると胃液が薄まり、内蔵の冷えの原因に。免疫力の低下や、消化の吸収機能の低下などになり得るので気を付けたいところです。なるべく常温の飲み物を選ぶようにすると良いでしょう。

体調が優れているときなら、冷たい飲み物でも大丈夫。しかし、一日中キンキンに冷房を効かせたオフィス内に居る人や、慢性的に冷え性の人は、温かい飲み物で代謝を上げるようにしましょう。

旅行中は身軽がいいですが、荷物になるからと言って水分を持たずに出かけてしまうのはやめましょう。こまめに水分が摂れるように小さなペットボトルや、軽めの水筒があると便利です。

また、トイレに行きたくなるからと、水分を控えたくなりますが妊娠中はNG。頻尿にもなりやすいので、事前に旅行先のトイレや休憩所を調べておいて、必要でなくても見つけたらマメに立ち寄るようにしましょう。

水分補給の際、キンキンに冷えた飲み物は、身体を冷やして体調不良の原因に。避けるようにしましょう。

旅行に出かけると、つい楽しくて時間が経つのも忘れてしまい、水分の摂取もつい忘れがちに…。

しかし、水分補給は妊婦さんにとって、とても重要。移動の合間や、ちょっとした小休憩などに、意識的にこまめに水分をとって、楽しく健康な旅行にしましょう。