妊娠中に飛行機に乗っても良い?
妊娠中の飛行機は、妊娠5~7か月頃の安定期で、体調が問題なく、経過も順調であれば、搭乗自体にそれほど問題はないとされています。しかし、航空会社によっては、例えば「予定日を含め28日以内の搭乗には所定の用紙を使用した診断書が必要」といった規則が定められているために、週数によっては医師からの許可書が必要となります。飛行機の利用は計画的に。
長時間同じ姿勢で座る場合は、血栓ができるのを防ぐため、こまめに水分補給をし、手足を動かしましょう。
妊婦さんが飛行機に乗るときに気をつけたいこと
まずはお医者さんに相談
飛行機に乗る前に、かかりつけのお医者さんに相談をしておきましょう。飛行機に乗る大前提は、「経過と体調が順調である」ことです。予約の際、航空会社にも妊娠していることを伝えておくと、座席変更などの配慮やキャビンアテンダントの人がブランケットやクッションを持ってきてくれる等のサービスを受けられることもあります。
体を動かす
同じ姿勢で長時間座っていることは体の負担になります。エコノミー症候群や血栓症が起こるのを予防するためにも、時々体を動かし、全身の血を循環させましょう。足がむくみやすいので、足首を回したり、つま先を伸ばしたりするだけでもだいぶ違います。むくみには、着圧ソックスの利用もおすすめです。
座席を選ぶ
妊娠中はトイレに行く回数も増えます。体を動かす意味合いも兼ねて、定期的にトイレに行きましょう。その時に、移動しやすさを考えると、動きやすい通路側や、トイレに近い席がおすすめです。
水分をこまめにとる
機内は乾燥しがち。体の水分が奪われると、血液がドロドロになり、血栓のリスクが高まります。水分はこまめに摂取しましょう。
服装はゆったりしたもので
体を締め付けるような服装は血行を悪くします。胸やお腹周りがゆったりしたものを着て、長時間の着席に備えておきましょう。
海外旅行は避ける
飛行機を利用するということは、長距離の移動が前提です。旅行先が海外の場合、様々なリスクがあることを承知した上で、自己責任の旅行になることを忘れないでください。その国の医療が日本と同じ水準でなければ、体調を崩した時の処置も適切なものが受けられるか保障がありません。また、保険が効かないので、とんでもない海外旅行費になったという事例もあります。
楽しい旅行にしよう!
妊娠中の移動手段として、飛行機で移動する時に気を付けるべきポイントは以下のようになります。
赤ちゃんもツラいことを理解する
一般の人でも飛行機の移動はストレスが多く、辛く感じるもの。飛行機での移動は妊娠中の身体に大きな負担が掛かります。お腹の赤ちゃんもそれなりに辛さを感じていることを忘れないでください。
近場の旅行プランにする
長距離の移動を短時間で実現する飛行機ですが、「本当に長距離移動する必要があるのか?」を考えてみてください。里帰りなどやむを得ない事情なら仕方ありませんが、レジャー目的の旅行であれば、妊娠中の長距離移動にはメリットがありません。旅行先で何かあった場合、地元の病院に飛び込むことになり、大きな負担になってしまいます。国内ならまだ何とかなるかもしれませんが、言葉も通じない海外で、切迫早産から破水、出産してしまったら…楽しい旅行どころではなくなります。
妊娠中の旅行は、妊婦さんのストレスを最小限にしつつ、余裕を持って楽しむことが重要。飛行機で移動するような距離ではなく、近場でゆったり過ごすプチ旅行が最適です。